状況劇場の記録集と公演チケット半券です。 久しぶりに書庫の本棚から引っ張り出してページをめくっていたら、チケットの半券が出てきました。 後に「ゲージツ家のクマさん」として知られるようになる篠原勝之氏の絵です。 『蛇姫様　我が心の奈蛇（1977年/東京青山米軍キャンプ横にて上演）』は初めて観る状況劇場でした。 まさに、タイムマシンのチケットです。 遥か昔、何回か観に行った時の感覚が蘇って来ました。 紅テントとしては晩年と言えるのかも知れませんが、それでも、あのエネルギーに溢れ、それでいてどこか懐かしい空間に身を置く事が出来て良かったと思います。 とても懐かしい写真集ですが、私もそれなりの歳になり断捨離中です。その一環として興味のある次の方にお譲りしようと思い立ちました。 唐十郎が「天井桟敷」の寺山修司、「早稲田小劇場」の鈴木忠志、「黒テント」の佐藤信と共に「アングラ四天王」と呼ばれ、アングラ演劇の旗手として注目を集めた頃の様子が伝わってきます。 唐十郎率いるアングラ劇団「状況劇場」が旗揚げをした1964年から1975年まで、麿赤児、不破万作、大久保鷹、四谷シモン、根津甚八、小林薫など状況劇場が排出した名優たちの公演をまとめた記録写真集です。巻末に詳細な上演記録が掲載されています。 写真撮影: 朝倉俊博, 石丸泰規, 井出情児, 北川喜平, 須賀一, 平地勲, 細江英公, 御子柴滋, 吉沢大刀雄 【装丁】ソフトカバー 【発行】白川書院　1976年6月15日第1刷 【サイズ】280mm×215mm×10mm